drupa2012と最新調査結果から考える印刷経営の方向性
公益社団法人 日本印刷技術協会
研究調査部 藤井建人
【コンテンツ】
@drupaのアウトルック
drupa=規模と技術の変化
1995年出展社は1669社、来場者395098名、テーマはCTPが中心。
2000年では 1943社、428248名、大幅に増加し、Digitalが中心。
2004年では、1866社、394478名、1995年の来場者に減り、JDFが中心。
2008年では、1971社、391000名、来場者は前回より減り、Inkjetが中心。
2012年では、1844社、314500名、来場者はかなりの減り、All Digita drupaが中心。
この数字からも伝わるように、出展者・来場者が減ってきている。そして技術では、Digital印刷機に移って来ています。
Drupa2012で目立つことは、出展社がドイツ(611社=出展面積6.1万u)に次ぐ中国の246社=1.1万u、日本は36社=0.8万uと中国の経済成長を現す出展と中国人の来場者が多くどこの出展社も日本語対応がなく中国語通訳対応されていていることに驚き、日本人も英語が話せないとこれからはどんどんガラパゴス化になっていってしまいそうです。
(英語圏=20億人・中国=15億人)
Adrupa2012のトピック
・内容は、B2などデジタル印刷機の活用範囲が拡大し、オフセット・デジタ ルメーカーとの提携が加速している。
・Landa社のナノインクテクノロジー発表
・展示内のオフ輪が皆無
・中国の存在感が増幅
・パッケージ向け製品増加
・営業後加工分野でデジタル対応進展
drupa2012は、印刷全工程のデジタル化が実現している。
印刷発注は、Web to Print。面付は、自動面付け、ギャンギャング。
刷版は、中国メーカーが躍進。印刷は、デジタルB2がデビューし、ナノインク革命・UV普及拡大。加工は、抜き型不要のレーザー方式(抜き後に少しまだ焦げ目が残る)。断裁は、プログラミング断裁。製本は、バリアブル製本。MISは、印刷ビジネスのエンタープライズ的次元へと今は、技術革新の真っ只中にいます。ITに重視し、従業員に投資して生産から営業へ、サービス業的に変化をしている。業態変革でワンストップサービスを勧めている。
【ナノテクノロジーの紹介】
先ごろ日本の印刷メーカー小森が提携したランダ社のナノテクノロジーを利用したインクジェット・デジタル印刷機がYouTubeで見られます。
?http://www.youtube.com/watch?v=AQj24_ETaGU&feature=related
Landa社(イスラエル) は、ナノインクテクノロジーを発表。
(ランダ・ナノグラフィ印刷について=ネットより)
オフ輪機の稼動がほとんど動いていない。パッケージ向けの製品が増加している。後加工分野でデジタル対応になってきている。