2013年03月04日

マーチング委員会「先義後利」の源流を訪ねて

マーチング委員会が一般社団法人として活動1年目になる節目として、その活動の真理にあたる先義後利を家訓とし、323年の長きにわたり時代に合わせ京麩を造り販売している半兵衛麩の会長 玉置半兵衛さんを訪ねて、その経営哲学を学んできました。それをレポート報告します。

323年続く老舗の半兵衛麩は元禄2年(1690)に京都の宮中での台所を預かっておりました。そこで麩の作り方を覚えた初代半兵衛が麩屋を興したのが始まりです。家訓「先義後利」は3代目が商売哲学と言われる石田梅岩の石門心学に学んだことがきっかけで、今日まで当家に継承されております。
半兵衛さんの祖父や父は、人間の生き方や命の尊さ、商人の心構えなどを子供の頃から生活を通して言い聞かせてくれ、文字で残すと火事などで消えてしまう(戦争中であった)ので、お風呂で曇りガラスに書いたり、釣りの時は水面にかいたり、花見では地面に木でなぞってくれたりして知らず知らずのうちに身に付いていた、それが今の私の芯となっているとお話しされました。
「先義後利」とは義を先にして利を後にする者はいずれ栄えるという教えで、暴利、人を欺いたり騙したり嘘をついたり、肩書や名誉という強欲の為に商売はしなさんなよという商売の戒めです。
私が強く感動した教えは「君子義、小人利」です。これは学問や物事の道理を学んで身についた人は物事を良いことか悪いことか道理にかなっているかで悟り、道理が身に付いていない欲深な人は物事を損徳で悟る。立派に世の中のお役に立つ人はすべてにおいて善悪が身に付いているとのお話でした。今、私たちはCSR(企業の社会的責任と義務)を勉強して実践する活動が盛んですが、323年間継続する企業は文字で社訓として表現されてませんが、立派に活動されているので平成の時代で存続しているのだと思いました。

「財を残すは下、事業を残すは中、人を育てるのは上、しかし財なくば事業続かず、事業で利益がなければ人は育てられない」利益の上げられない者は商人でない、商人は人様に喜んで頂ける事業を通して適正な利益をいただくのであるから、もっともっと喜んで人の役に立ってお金を正々堂々といっぱい儲けなさい、そしてこの話は聞くだけでなく実践して継続してください、その商売は喜んでもらえて価値ある事業となる。

玉置会長のお話は生活に密着している引用ですので大変わかりやすく、大きな手と背筋の伸びた姿勢の良さ、人当たりがとても穏やかな優しい方でした。
これはなんの形に見えます?とお盆を見せてくれました。楕円です。いいや私には直線しか見えません、上からみるとたしかに直線です。お箸も二本立てて見せられると線二本ですが、上から見ると黒い丸二つです。いいですか、物事は一方だけでみてはいけない、人の話も同様です、片方だけの話で判断してはいけない、自分に有利な話しかしないのが人間ですので、双方の話を聞いて初めて判断する、それが経営者なんです、でないと大変なことになります。
ありがたいお話です。
以上報告です。


posted by 城西支部 at 12:45| 東京 ☀| 御報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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